労働市場レポート 2018年09月版(2018年07月実績)
目次
- 調査対象 厚生労働省「一般職業紹介状況」、総務省統計局「労働力調査」
- 調査期間 2018年07月
- 調査目的 毎月の労働市場の実態を明らかにする
求人倍率は1.63倍に上昇。失業率は2.5%に悪化
有効求人倍率
厚生労働省が発表した2018年7月の有効求人倍率(季節調整値)は前月比0.01ポイント上昇の1.63倍だった。
上昇は3カ月連続で、1974年1月(1.64倍)以来の高水準が続いている。雇用情勢の改善を受けて求職者数が1.2%減ったことが大きく影響している。
求人倍率は職安に申し込んだ求職者1人当たりの求人数。2018年7月の求人数は0.6%減だった。受理した都道府県別では、最高が東京の2.16倍、最低が沖縄の1.14倍だった。
完全失業率
総務省が発表した労働力調査によると、完全失業率は0.1ポイント上昇の2.5%と、2カ月連続で悪化した。
2カ月連続の上昇は2011年10~11月以来。完全失業者数は6万人増の172万人だった。ただ、失業率は低い水準で推移しており、同省労働力人口統計室は「雇用情勢は着実に改善している」とみている。
労働力指標