労働市場レポート 2016年11月版(9月実績)
目次
- 調査対象 厚生労働省「一般職業紹介状況」、総務省統計局「労働力調査」
- 調査期間 2016年9月1日~2016年9月30日
- 調査目的 毎月の労働市場の実態を明らかにする
完全失業率と有効求人倍率ともに改善。宿泊・飲食業の新規求人が大幅増
有効求人倍率(2016年9月の実績)
総務省が発表した2016年9月の完全失業率(季節調整値)は、前月比0.1ポイント低下して3.0%となり、2カ月ぶりに改善した。原数値でみた就業者数や就業率、雇用者数なども改善基調が続いており、総務省では「雇用情勢は引き続き改善傾向で推移している」と判断している。
一方、厚生労働省が発表した9月の有効求人倍率(同)は前月比0.01ポイント上昇の1.38倍で、こちらは3カ月ぶりに改善した。
完全失業率(2016年9月の実績)
新規求人倍率(同)は2.09倍となり、前月を0.07ポイント上回った。新規求人数は前年同月比で9.1%増となった。
産業別にみると、宿泊・飲食サービス業が17.1%増、生活関連サービス・娯楽業が11.5%増、教育・学習支援業が10.9%増など、第3次産業での求人増が目立つ。
労働力指標(2016年9月の実績)
都道府県別の有効求人倍率(同)は、最高が東京都の2.03倍、最低は沖縄県の0.96倍だった。