本気で経営者を目指す中間管理職が押さえておくべき3つのポイント

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プロフィール
株式会社タバネル
代表取締役 奥田和広
上場ファッションメーカー、化粧品メーカー、コンサルティング企業 などで勤務。取締役として最大170人の組織マネジメントに携わる。
自らのマネジメント経験とコンサルティング経験を経て、成長企業の共通項OKRに出会い、株式会社タバネルを設立。著書「本気でゴールを達成したい人とチームのためのOKR」

会社のなかには、部下からの信頼も厚く業績も上げているにも関わらず部長どまり、の人も少なくありません。このような状況を、経営陣には見る目がないと嘆く人もいますが、それは間違いです。将来、経営者になる中間管理職は一体何が違うのでしょうか?

私は、経営していた会社の倒産を経験しているため、経営者のあとに中間管理職を経験する珍しい経歴を持ち合わせています。また、コンサルタントとして多くの経営者と出会う機会があります。そういった経験のなかで見出した経営者になる中間管理職に必要な3つのポイントを解説しましょう。

「目的」を理解するだけではなく、作りだす

仕事の目的、担当部門の目的をきちんと理解していることが中間管理職には求められます。そして、目的を正しく理解できる中間管理職は優秀だと言えますが、それだけでは経営者を目指すには物足りないと言わざるを得ません。

目的を理解し、成果を上げる

会社組織に属する以上、全社の目的、目標を上位概念として、担当部門の目的が定義されます。この目的を果たすために、部下をマネジメントすることが中間管理職の最低限の役割です。

マネジメントの目的とは“Getting things done through others(他者を通じて何かを成し遂げる仕組みをつくること)”と言われます。つまり、中間管理職のマネジメントは、会社の目的に向かうために、他者である部下を通じて、何かを成し遂げる、成果をあげることであると言えます。

目的を作りだすことが経営者への道

ところで、最上位概念である会社の目的は誰が与えてくれるものでしょうか? 当然のことながら、リーダーである経営者が目的を作り出さなければならないのです。そのため、与えられた目的を理解することから一歩進み、自分で目的を作り出すことを中間管理職のうちから身に着けることが経営者への道となります。

上位からブレイクダウンされた目的を理解して、それに向かって行動を起こすだけでなく、自部門の経営を任されている意識を持ち、自分で目的を考えて作り出す習慣を持つことが、マネージャーからリーダーになるポイントと言えるでしょう。

「判断」ではなく「決断」を下す

会社には明文化されているもの、されていないもの含め、過去の蓄積から生まれた多くのルール、基準があります。中間管理職にまで昇り詰めるなかで、多くのルール、基準を理解し、これらに基づいた判断ができるようになります。しかしながら、未来を切り拓く経営者になるには過去の蓄積による判断ではなく、自分の意志で決断を下せるようにならなくてはいけません。

決断経験を増やす

判断ではなく、決断を下せるようになるには、小さいことからでも「決断」経験を積むことが大切です。自分の意志ではなく上の判断を仰ぐ、材料が整うまで決断を先延ばしにする、メンバーの多数決で判断する、このようなやり方に慣れると決断ができなくなります。決断に必要なものは覚悟です。あなた自身が、決断によって生み出される結果に対して覚悟することこそが大切です。例えばメンバー全員が反対し、一時的には嫌われることも覚悟できる強さ、が必要なのです。

振り返りのスピードを上げる

決断は重要ですが、想定通りにことが進むことは少ないでしょう。また時間を経ることで、状況も変化していきます。そこで素早く振り返りを行い、修正や見直しをすることが何より大切です。そのためには、自分の決断に固執しすぎないことが求められます。覚悟をもって決断し、結果を良くするために磨き上げる振り返りを繰り返すことで、決断の質が高まっていきます。

「内」と「外」のネットワークを拡げる

「社内政治」「人脈」などの言葉に、あまり良い印象を持たない人もいるでしょう。しかしながら、より大きな目的を達成するためには自分一人の力では足りず、社内、社外の力を活用することが大切です。そのため、経営者を目指すには、成果を最大化するために必要なネットワークを築くことが重要になります。

社内ネットワークを活用しよう

周囲とのつながりを広げる機会に参加することは大切です。今は別の部門に在籍しているため、直接的に仕事の成果につながらないかもしれませんが、経営者となったときには必要なネットワークになります。また社内研修の講師など、自分の見識が社内の役に立つことがあれば積極的に提供しましょう。ネットワークを構築するときは上へだけつながることを意識するのではなく、縦横とより良い関係を築くことを意識するようにしましょう。

社外ネットワークの2つのメリット

一つ目は視野を拡げ、新しい見識を持つことができます。「会社の常識、社会の非常識」などと揶揄されることもあるように、社内にいると視野狭窄に陥ります。そうならないためには、多様な考え方、視点を持つ社外の人とネットワークを持つことは重要です。

もう一つは会社以外のコミュニティーを持つことで、いわゆる「会社人間」のように会社にしか居場所がない状態を防ぎ、精神的な拠り所を持つことができます。会社にとらわれない機会を持ち社内の悩みや不安から解き放たれることで、精神的な安定を維持することができるようになります。

まとめ

あなたのゴールは、中間管理職として成果を出すだけでよいでしょうか? 経営者になることを目指しているのであれば、さらに一歩踏み出すことが必要です。より大きな目的を果たす経営者になることを将来的なゴールと考えているのであれば、視点を高く持って今の段階から行動しましょう。