優秀な人財の定義と選考時で見極めるポイントについて

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プロフィール
株式会社アウトソーシングテクノロジー
採用キャリアアドバイザー 若林聖子
求人広告代理店で営業職、エンジニア派遣会社で人事労務事務を経て現職。どんな任務にアサインされても常に1カ月目で成果を報告できるよう、垂直立ち上げを自らのテーマとしている。メンバーと共に業界トップクラスの採用に向けての組織構築を実行中。

こんにちは、若林です。優秀な人財を採用したいというのは、企業にとって当然の要望だと思います。そして、これを読んでおられる人事の皆さんの所属されている企業によって“優秀な人財”とする定義は違うと思います。

私も今までさまざまな組織に出向し所属してきましたので、各社の企業文化やミッションに応じて、求められるスキルや能力が全く異なることは肌で感じて来ました。ただその中で、各社の経営陣達と共に業務をしながら、自身が所属してきたさまざまな組織で働く数十名の仲間達のビジネススキルを見ていて、私なりに“どの企業でも求められる能力を持つ優秀な人財”という定義が育ってきたように感じます。

今日は皆さんにその定義と、どうすればその人材を見極められるかをご紹介したいと思います。

優秀な人財「黒字社員」の定義

「黒字社員って、どういう人材のことを言うかわかる?」と、ある日先輩社員に聞かれた事を今も覚えています。

「利益を生む社員のことじゃなくて、経営陣が立てる方向性を理解し、それに則して実行出来る社員のことだよ。」と、その先輩は私に説明をしました。それから、私の考える黒字社員の定義とは?優秀な人財の定義とは?と、ずっと自問自答を繰り返してきました。

一般的に「優秀な人財」と聞くと、営業力・折衝力の高い人財、自信に満ち溢れてモチベーションの高い人物像のイメージなどが頭に浮かびます。私自身、全体最適を考えられる人財が優秀な人財であると考え、そこを目指して業務に取り組んでいました。全体最適を考えられる人間は、どの部署との交渉も行え、その人の意見が通ることになります。

ただ、それだけではビジネスの世界で新しい価値を創造することに足る人財かと問われると、足りない気もします。

どの企業にも求められる優秀社員とは。私の中で改めて考えたうえでの一つの答えをご紹介したいと思います。

企業の存在意義から考える、優秀人財の定義とは

企業の存在意義とは、掲げているミッションの実現とその永続性であると私は考えています。優秀な人財の定義が、存在意義を達成し続けるために必要な人財と設定するのであれば、優秀な人財の定義はおのずと見えてくると考えます。

さまざまな強みを持った方や、さまざまな役職で責任を担う方々を見て来ましたが、どの属性・どの企業・どのレンジの人財であっても優秀といえる条件、それは非常にシンプルな答えでした。私の考えた優秀な人財の定義とは「PDCを自ら回せる人財」でした。

PDCは、どの役職の人財、どの企業でもビジネスをするうえで必要なスキルだと改めて感じています。

「P」プランは、誰かが与えた課題に対する課題解決案の立案もそうですが、誰かが設定した課題を鵜呑みにせず、掲げている企業のミッションに対してゼロから課題設定が出来ることも求められます。情報を広く収集し、企業が常識としている前提や固定概念を崩して新しい課題解決案をプランニングできる人財のことです。

「D」ドゥは、プランを実行することですが、重要な課題解決は個人で終えられるものではなく、部内の統率と部門間の調整や各組織間の調整・協力が不可欠となります。やるべきことを周囲に指し示し、役割分担を行い、期日も設定してプラン通りに実行する必要があります。

「C」チェックは、実行に移しながらその計画が正しかったかを随時確認していきます。進めていた方向性が初めのうちに少しずれているだけでも、そのまま進むと時間が経つにつれてずれが大きくなっていきます。出来る限り早い段階でチェックを行いながら業務を進めることは早く目的を達成するうえで非常に重要な要素といえます。

また、チェックした状況に応じて「P」プランを実行していく。この「PDC」が上司に言われずとも回し続けられる人財が、企業が存在意義を達成し続けるうえで求められる社員の能力だと考えています。

優秀人財を選考時に見極めていく方法

PDCを回していける人財かどうかを見極めるという観点でいくと、おのずと選考時に質問する内容も定まってきます。

プランを設定出来るかどうかは、ゼロから物事を生み出せる人間かどうかを確認すればわかります。「こういう課題が発生した場合、あなたはどのように対応しますか」などの質問が良いかと思います。その他、ドゥー・チェックはその人がどのように実行してきたか、自分で考えて実行したのか、上司に指示されて動いたことなのかなど、細かく確認を行います。

そういった質問の中で、私が追加として確認していることは、“建設的なスタンスで業務を行えるかどうか”“発言の中に諦めない姿勢や、やりきる気持ちが持てているかどうか”など、本人のメンタル面の強さについても確認していきます。

能力値とは別で、PDCが回せることの前提としてメンタルがタフであることは非常に重要な要素になります。建設的な人財とそうでない人財とであれば、動きだしのスピードが大きく変化し、チームメンバーの士気にも影響を及ぼすからです。選考時に本人の業務におけるスタンスを確認し、どんな困難においても共に諦めず、走り続けてくれる人財に出逢うと“この人は優秀だ”と感じます。スキル面だけでなく、メンタル部分も兼ね備えていることが重要です。

以上、優秀な人財の定義と、選考時に見極めるポイントをご紹介しました。各企業によって達成したいミッションは違えど、共に働く社員がどうあってほしいかという点から考えれば、どの企業にも共通する条件は導き出されます。

さまざまな個性を持ったグループ企業の複数社で採用組織の立ち上げを経験したうえで、改めて感じたことをお伝えさせて頂きました。是非選考時の参考にして頂けますと嬉しいです。