採用ノウハウ

採用責任者の視点|veticaトップディレクター・内田聡一郎

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ある分野で成功を収めた人物は、自分ならではの哲学を持っているもの。長いキャリアの中で培った感覚や経験値を活かし、成功を導いています。では、そんな人物が採用活動をする際には、いったい何を意識するのでしょうか。

「企業の経営者やマネージャーが、採用面接においてチェックしている3つのポイントを知る」という趣旨の連載企画。第5回目は、原宿の人気サロンveticaのトップディレクターを務め、2018年春に新サロンLECOをオープンする美容師・内田聡一郎さんに迫ります。

新規店舗を立ち上げるにあたり、内田さんは現在進行形で採用活動を進めているとのこと。今やアイコン的な存在となった内田さんに、採用で重要視する求職者の要素を伺いました。

チェックするポイント①「強い意志を持っているか」

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採用面接で第一に見るのは、相手のどんなポイントですか?

内田:まずは「強い意志を持っているか」という点です。美容師としてのキャリアや技術などは、あまり重要視していません。仕事をしていくうえで大切なのは、やはり気持ちの部分だと思っています。

veticaやオープン予定のLECOがある原宿・渋谷といったエリアは“流行の発信地”です。「全国の美容室を牽引していく」という自負が必要ですし、しっかり意思表示をしていける人でなければ、そもそもこの激戦区ではやっていけないんですよ。

どのようにして相手の「意志」を見ていますか?

内田:対面時に伝わってくる温度感はもちろん、履歴書の文章にも意志はにじみ出ます。強い想いのある人は、真っ直ぐ僕をめがけて気持ちを伝えようとしていることがわかるんです。

実際、憧れの気持ちから応募してくれる人もたくさんいますよ。それはそれで嬉しいことですが、僕は美容師として一緒に働いてくれる人材を探しているのであって、決してファンに囲まれて仕事をしたいわけではないんです。僕の店で働くことで満足してもらいたくもない。だから僕は、そういう憧れや会社愛みたいなものはあまり考慮していません。

ここで美容師をやることをひとつのステップと考え、“最終的に自分がどんな存在になりたいか”という意志を主張してくるような人は、やはり魅力的に映りますね。

そういった積極性を持つ人材の特徴は?

内田:前のめりの意志は、自然と行動に表れます。たとえばの話ですが、美容室ではわざわざ会社説明会を開きませんから、どんな場所で働くのか、どんな人と働くのかイメージするためには、実際にお店を訪れるのが一番です。僕が経営する美容室が気になったのなら、まずは僕と面と向かって話して、カットを受けてみようと思うはずです。

同じ美容師としてお互いを精査するような姿勢がある人なら、ある意味コントロールはしにくいかもしれないけれど、一緒に働いていておもしろいと思います。

チェックするポイント②「スピード感にシビアでいられるか」

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▲カオティックオリジンダブの大人気シザーケース「801N」を、vetica 内田聡一郎さんが監修したコラボレーションシザーケース「801U」。内田さんが細部までこだわり抜いて制作した逸品だという。彼の仕事への情熱は、こういった部分にも表れている。画像は https://www.chaotic-o-d.co.jp/user_data/brands/chaoticScissorsCase/801u.php より。

2つ目のポイントは「スピード感にシビアでいられるか」ですか。

内田:現代の社会においては、何事に関してもスピード感が重要だと考えています。自分自身がせっかちなタイプだからかもしれませんが、“スピード感=成功できるスピード”だと僕は思うんですよ。

速い人は、なんでも速い。新しいものに着手するのも速いし、失敗するのも、そこからリカバリーするのも速い。流行の最先端を行くこのエリアではなおさら、日に日に変わりゆく世間の動きをいち早くキャッチアップし、すぐに自分の行動につなげることが求められます。

スピードに対する意識はどんなところに表れますか?

内田:スピード感は連絡ひとつにも表れます。今の世の中では、返信の速さも重要なビジネススキルのひとつになりますよね。僕は面接者とのやりとりをチャットで行なっていますが、実際面接で強い意志を見せてくれるような人は、基本的に連絡も速いんです。

ときにはじっくり考えて答えを出すことも、たしかに大切です。しかし、日常における些細なジャッジすら速めていけるようなシビアさを持っている人のほうが、きっと成長するスピードも速くなると僕は思います。

スピード感にシビアな人は、どんな強みを持つのでしょう?

内田:無駄な時間をかけず、無駄でないものだけに時間を使っていけます。それはセンスや個性を売り物にする美容師にとって非常に大切なことで、生まれた余裕を、自分を高めるために活用できるんです。

僕はどんなに忙しくてもジムでのトレーニングを欠かしませんし、流行のファッションや音楽、アートなどのカルチャーにも積極的に触れるようにしています。それが自信になったり、センスを磨くきっかけになったりして、成功を引き寄せる力が強くなるはずですよ。

チェックするポイント③「自分の個性を理解し、生かせているか」

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3つ目のポイントについて教えてください。

内田:3つ目は、現時点において「自分の個性を理解し、生かせているか」。どんな仕事にも通ずることだと思いますが、自分の秀でた部分を意識的にブランディングできるセンスはとても重要です。

たとえば、ルックスに自信があるなら、それを最大限生かした個性を形作れているか。ほかの強みがあるなら、それをしっかりアピールできているか、という点を見ます。最近であれば、自分の個性をいくらでもSNSなどで発信していけますからね。

自分の個性を生かしてお客様の個性を扱っていくのが美容師です。まずは自分の個性を直感的に理解するセンスが必要となるのは、ごく自然なことだと思います。

自分のブランディングが重要だと考えるようになったのはなぜですか?

内田:僕自身、原宿に来て「自分があまりにも無個性である」という現実に直面したからです。もともと僕は目立たない子どもで、個性のなさにコンプレックスを抱き、貪欲にかっこよさやおしゃれを求めるようになりました。DJをやるようになったのも、そのためです。

僕の場合、いわば“サンプリングによって作り出した個性”というか、決して元からオリジナリティーがあったわけではありません。才能のある人からセンスを学んだり、いろいろなエッセンスを吸収したりして、今の自分があります。

そして、その自分ならではの個性をブランドとして打ち立てていくことで、ファッションモデルや美容師として生きてこれました。だからこそ、ここで美容師をやるにはブランディングが重要だと感じるわけです。

※「サンプリング」……既存の楽曲や音源の一部を切り取り、新しい楽曲に組み込む音楽の手法。DJなどでしばしば使われる技術。

なるほど。ご自身の経験をもとに定められた、人材を見極めるポイントなのですね。

自分なりのカラーを生かせる人は強い

流行の発信地・原宿でカリスマ的な美容師となった内田さんの仕事哲学には、自身の成功に基づく要素が詰まっていました。今もなお業界の第一線で活躍し、仕事の厳しさを知る内田さんだからこそ、ともに働く人材にも高い意識とストイックさを求めるのでしょう。

これら3つのポイントは、美容師のみならずビジネスパーソン全般に通ずる、大切な要素。強い意志を持ち、自分の個性を生かしながら仕事ができる人材であれば、どんな環境においても高いパフォーマンスを発揮してくれるはずです。

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