採用ノウハウ

見るべきは“リアクション”。4つのメソッドで見抜く、ヒューマンスキルの高い人材|ヒアリングの技術

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近年、人材の流動化や働き方の多様化に伴い、さまざまな価値観を持つメンバーと一緒に働く機会は多くなってきました。

それらのメンバーの意見を取りまとめ、プロジェクトを成功に導くために必要なのが「ヒューマンスキルの高い人材」です。だからこそ、多くの企業にとってそうした人材を採用することは重要なテーマとなっています。

幸いなことに、中途採用においてヒューマンスキルの有無をチェックするのは、新卒採用と比べると難しくありません。なぜなら、すでに社会人としての経験を持つ中途人材においては、過去の職歴で身につけたスキルがそのまま採用面接や職務経歴書に反映されるからです。

だからこそ、採用選考においてチェックするポイントを間違えなければ、ヒューマンスキルの高い求職者を見抜くことができます。今回は、その具体的な方法について解説していきましょう。

①まずは履歴書をチェック!提出物のクオリティーに、仕事の丁寧さは表れる

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まずは、求職者から提出された履歴書や職務経歴書、エントリーシート、アンケートなどをくまなくチェックしましょう。中途採用の場合、こうした提出物から多くの情報を読み取れます。たとえば、以下のポイントを確認してください。

・顔写真はノリで丁寧に貼られているか
・顔写真は良い表情で写っているか
・顔写真が曲がって貼られていないか。汚損していないか
・履歴書・アンケート等の記載事項は丁寧に書かれているか
・押印されている印鑑が曲がっていないか
・記載内容に誤字脱字がないか
・書類は汚損したり折れ曲がったりしていないか
・指定した提出物が全部そろっているか

実は、こうした提出物のクオリティーは、その人が入社してからの提出物やホウ・レン・ソウのクオリティーと相関関係があります。採用活動における重要書類でさえきちんと書けない人が、日常業務で配慮の行き届いた仕事などできるはずがありません。仕事における“丁寧さ”や“気くばり”のスキルを見抜くために、まずは提出された書類をチェックするのが有効なのです。

②「顔つき」には、ビジネスマンとしての経験がにじみ出る

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次に、採用面接において確認したいのは、求職者と向かい合った時の「第一印象」です。入室時の立ちふるまいや服装など、全体的な印象をしっかり目に焼きつけてください。そして、その中でも特に注目すべきなのは、求職者の「顔つき」です。

ここで誤解してほしくないのは、いわゆる美男美女を採用するために「顔」が整った人材を選べということではありません。そうではなく、その表情が大人のビジネスマンとしての落ち着きや誠実さを反映しているかを見るのです。

目の前に座っている求職者が仕事モードに入ったとき、きちんとビジネスにふさわしい締まりのある雰囲気を持っている人材かどうか。それは、顔つきに表れます。さらに、顔つきだけでなく、身だしなみがきちんとしているかも確認してください。具体的には、こんなチェックポイントを設けておくとよいでしょう。

・顔つきが攻撃的すぎたり緩みすぎたりしていないか
・そわそわしていないか。落ち着きがあるか
・表情に暗さがないか
・下を向かず、きちんと前を向き、堂々としているか
・えりや袖口、ネクタイが曲がっていないか?(男性の場合)
・服装に清潔感があるか

これらの項目の中で、どこか1つでも引っかかる点があれば要注意。採用面接の質疑応答において懸念点を深掘りし、同席した社員同士で面接終了後に印象を確認し合いましょう。

③回答の“中身”ではなく、求職者の“リアクション”を精査すべし

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書類と第一印象を確認した後は、いよいよ採用面接で質問をしていきます。しかし、ヒューマンスキルの有無を確認するために、奇をてらった質問をする必要はありません。むしろ、質問内容はあまり関係ないといってもよいでしょう。

ヒューマンスキルの有無を見抜くには、質問に対する回答の“中身”ではなく、求職者の“リアクション”を精査することが重要です。たとえば、以下のような観点でチェックしていきます。

・面接中、適切なアイコンタクトができているか
・適度なうなずき、あいづちを打てているか
・質問に対して、端的に回答できているか
・質問された内容以外にダラダラ回答していないか
・質問に対して、自分の言葉で言い換え、要約して回答できているか
・下を向いて黙りこんでいないか
・過度に興奮したり、早口になったりしていないか
・髪を触ったり、ツメを噛んだり、変な手癖がないか

これらの項目は、人と積極的にコミュニケーションを取って良い仕事をしている人なら、自然とクリアできているものばかりでしょう。

採用面接の場は、いわば初対面の人間同士の擬似的な商談・ミーティングの場であるとも言えます。だからこそ、この場でスムーズな受け答えができる人は、入社してからも安定したコミュニケーションで業務を円滑に回せる可能性が高いのです。

④ヒューマンスキルの有無をより深掘りするために、用意しておきたい質問

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ここまで解説してきたとおり、提出物の内容や第一印象、受け答えの姿勢などを総合的に評価すれば、ヒューマンスキルの有無は問題なく確認できます。プラスアルファとして、筆者自身が実際に採用面接で使用し、効果が高かった質問をいくつか紹介しておきましょう。

「過去のプロジェクトなどで、あなたがリーダーシップを発揮した経験はありますか?具体例を挙げ、簡潔に説明してください。」

リーダーとしての経験には、ヒューマンスキルの有無が如実に表れます。この質問に対する回答では、プロジェクトにおける役割や活動内容、工夫したことなどを求職者が整理して伝えられているかを重点的に確認しましょう。過去のリーダー経験を自らの学びとして落とし込めている人は、必ず筋道立てて説明できるからです。

「あなたは、人とのコミュニケーションが得意ですか?不得意ですか?その理由も含めて回答してください。」

この質問は、回答者の主観をそのまま判定することではなく、その人のコミュニケーションにおける課題意識を確認することが目的です。

どんなに優秀な人であっても、コミュニケーションにおいては必ずその人なりの課題を抱えています。大切なのは、入社後もそういったコミュニケーション面の課題を克服し、修正・成長していこうとする向上心があるかどうか。回答の内容を元に、そのマインドの有無を可視化しましょう。

「あなたが仕事でコミュニケーションを取る際に心がけていることを3つ挙げ、その理由とともに簡潔に回答してください」

これも、求職者の課題意識を問う質問。具体的に「3つ」としているのがポイントです。1つだけならその場の思いつきで回答できます。しかし、3つとなると普段からしっかり課題意識を持って業務に取り組んでいなければ、スラスラと回答できないでしょう。

大切なのは、多角的な視点から慎重にチェックすること

求職者は、ちょっとした仕草や受け答えの動作において、さまざまなサインを発しているものです。そのサインを見逃さず、ヒューマンスキルを正確に見抜いていきましょう。

ただし注意したいのは、採用担当者の鑑識眼も万能ではないということです。だからこそ、できれば特に重要な採用面接の場では、複数の面接担当者でチェックしましょう。面接終了後に各々が意見交換をすることで、より正確な判断ができるようになるはずです。

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