採用ノウハウ

嫁ブロック・夫ブロックが発生してしまう残念な求人広告とは?

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「嫁ブロック」・・・転職経験のある既婚者男性は身に覚えがあるかもしれません。

嫁ブロックとは、「夫が転職するときに嫁が反対する行為のこと」を指します。昨今「専業主夫」の増加により、夫が嫁を反対するパターンも増えているようです。

嫁ブロック・夫ブロックの原因

どちらにしても、嫁ブロック・夫ブロックの理由は育児、年収、住居、生活習慣……など様々。その実態を探るべく、アンケート調査を実施したところ、以下の傾向にあることが分かりました。

Q:嫁(夫)の転職・独立を止めた経験はありますか? 理由があれば、具体的にお聞かせください

  1. A1・年収の変化……40%
  2. A2・福利厚生の変化……10%
  3. A3・勤務地の変化……10%
  4. A4・経験なし……40%

調査元:ミルトーク(集計期間2017/06/13~2017/06/20)

どれも家庭を支えるためには重要な要素ですが、「夫婦間の問題」だからといって調整を当事者本人に押し付けてはいけません。転職することが、お互いの理想につながる手段であると共通認識を持ってもらえるように、企業側・採用担当者側でも責任感を共有する必要があります。

つまり理想的な解決策は、企業、転職者、配偶者の全員がステークホルダーになること。夫、妻の言い分だけでなく、企業側も当事者および家族に向き合った真摯な提案をすることで、初めて「ブロック」を突破できるのではないでしょうか。

そのために企業ができることは、気を遣った面接でも待遇改善でもありません。求人広告のひと工夫からはじめることができます。

今回はアンケート調査をもとに「残念な求人広告」パターンを想定し、採用コンサルト・大貫祐樹氏のアドバイスのもと改善策を紹介します。

残念な求人広告のパターン①「給与が想定しづらい」

給与は、嫁ブロック・夫ブロックの発生原因となる一番のポイントです。例えば「給与:【月給】25万円〜」という表記のみの場合、年収を想定しにくく、「ブロック」の可能性がぐんと上がります。

なぜなら所帯持ちの転職者の場合、生活費をはじめ、住宅ローンや養育費、教育資金など「支出の必須ライン」があるからです。この必須ラインに加えて転職によってどれだけ給与が上昇するのか?残業代や臨時ボーナスがめいっぱい盛り込まれた見栄えの良い理想像ではなく、現実的かつ具体的な数字を示す必要があります。

各種手当(通勤手当、住宅手当、家族手当、時間外労働手当)の金額面もできるだけ細かく記載すると良いでしょう。

同時に、モデルパターン(例:「年収+モデル(年齢+役職)」を多く紹介することで、社内の平均年収をイメージさせることができ、判断材料として役立つでしょう。

残念な求人広告のパターン②「待遇・福利厚生の制度が分かりづらい」

給与の次に問題となるのが、待遇・福利厚生です。

求人広告で最も多い失敗例は「社保完備」の境界線が曖昧なパターン。例えば「社保完備」「各種保険完備」の2パターンの場合、意味が全く違うことをご存知でしょうか。
保険完備の”社保”とは、雇用保険、労災保険、健康保険、厚生年金保険の4種類を指します。しかし、「各種保険完備」の場合、4種の保険とは別に「労災保険」も含まれているのか気になるところです。

いずれも、労働者の立場と将来を守る大事な制度ですので、できるだけ明確に記載することを心がけましょう。特に、求人広告は「一期一会の掲示板」のようなもの。転職者とそのご家族への配慮を怠らないようしてください。

また、採用コンサルタント・大貫祐樹氏の話によると、現代社会において「育児・介護」の補助が手厚い企業が人気だとか。30~40代の転職者を募集する場合、スキルセットに伴った待遇はもちろん、「保育料の一部負担」や育休や介護休を含めた「サバティカル休暇制度」などの福利厚生を用意した企業に人気が集中する傾向にあるとのこと。自社ならではの待遇がある場合は、細かな説明も忘れずに記載してください。

残念な求人広告パターン③「転勤を考慮していない」

1件の求人広告で多くの職種を募集する場合、必ず職種ごとに「転勤の可能性」を提示しましょう。なぜなら、転勤によってライフスタイルが変化しますと、当事者のみならず配偶者・家族への影響が大きく、許容できない可能性があるからです。マイホームの購入や子供の受検を検討している場合は、尚更難しくなってきます。

大貫氏の話によると、以下のようなケースも存在するようです。

「転勤と同様に、勤務地も重要になるでしょう。通勤の時間によって、配偶者の反応も変わります。例えば、専業主婦の奥さんがいる場合、出社・退社時間が変わると生活習慣がガラッと変化しますよね。この点をしっかり考慮していないと、思わぬ嫁ブロックを受ける可能性があるんです」

もちろん、共働きの夫婦も、勤務先が大きく変わることにはセンシティブになります。ましてや転勤ともなると、環境の変化を受けることに身構え、ブロックが発生することは目に見えています。できるだけ明確に、転勤の可能性を明記しておきましょう。

また、転勤の可能性がある場合は、「ご家族にどれだけ安心感を持ってもらえるか」が大切になります。自社サイトやSNS、求職者向けのパンフレットなどを用意し、転勤先となるエリアのローカル情報などを積極的に配信し、転勤後の生活感を事前にイメージしてもらうことも効果的です。

転職者に求められる企業になるために

最後に、嫁ブロック・夫ブロックを防ぐためのポイントをまとめました。

<嫁ブロック・夫ブロックが発生しないためのポイント>

  1. 年収はモデルを立て、社内の平均年収をイメージさせる
  2. 転職者のニーズを満たした福利厚生は前面に押し出す
  3. 転勤の有無をハッキリとさせる

「転職」とは、転職者にとっても、その家族にとっても大きな事柄です。企業が転職者を求めるのではなく、転職者に求められる企業であるために、さまざまな工夫を検討することが大切なのではないでしょうか。

取材協力/採用コンサルタント・大貫祐樹

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