採用ノウハウ

採用責任者の視点|Kaizen Platform, Inc. CTO渡部拓也

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採用担当者が面接でチェックするポイントには、その人の持つ“仕事観”が如実に表れます。なぜなら、それらのポイントは、採用担当者が社会人生活の中で学んできた「優秀なビジネスマンの持つ特徴」という暗黙知が結実したものだからです。だからこそ、その基準を知ることは大きな価値を持ちます。

本記事は、「企業の経営者やマネージャーが、採用面接においてチェックしている3つのポイントを知る」という趣旨の連載企画。第1回目となる今回は、WebサイトのUI/UXを改善するためのプラットフォーム「Kaizen Platform」ならびに広告の改善ソリューション「Kaizen Ad」を提供するKaizen Platform, Inc.のCTO渡部拓也さんをインタビューします。

グリー株式会社のNative Game事業本部における開発・事業の責任者、スマートニュース株式会社の広告プロダクトマネージャという重要な役職を歴任してきた渡部さん。彼は採用において、どのような点を重視しているのでしょうか?

チェックするポイント①「粘り強い人間であること」

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1つ目のチェックポイントは「粘り強い人間であること」。これはどうしてですか?

渡部:当社は2013年に創業したスタートアップ企業なのですが、スタートアップの事業は順調に成長することばかりではないからです。ある事業フェーズにおいて成長が鈍化し、組織や事業の構造を抜本的に変えなければいけない時期は必ずやってきます。

その「暗いトンネルに入っている時期」にモチベーションを失ってしまう人だと、スタートアップ企業で働くことは難しいと思うんです。だからこそ、苦しい局面においても辛抱強く仕事をやり遂げてくれそうかどうかは、非常に重視しています。

普段の業務の中で、「Kaizen Platform, Inc.のメンバーは粘り強いな」と感じる瞬間はありますか?

渡部:ありますね。実は、昨年の1年間はKaizen Platform, Inc.の成長が創業以来の成長率と比較すると鈍化した時期だったんです。さまざまな施策を実施しても、なかなか明確な結果が伴わないことが続きました。その状況でも、メンバー全員が一丸となって改善策や新プロダクトのアイデアを考えてくれたんです。

面白いもので、1年くらい試行錯誤を続けていると、暗いトンネルの向こうに小さな光が見えてきました。苦しい時期に蒔いた種が、今年になってから徐々に良質なプロダクトや事業の結果として結実し始めています。そして、その光が日に日に大きくなっていることを実感しています。

それはすごい。そのフェーズまでたどり着けたのは、メンバーの粘り強さがあってのことなのでしょうね。

渡部:そう思います。最近は、社内のエンジニアが「仕事がとても楽しいです」とか「入社以来、一番モチベーションが高いです」と言ってくれることが多くて。それが本当に嬉しいですね。

チェックするポイント②「成長意欲や知的欲求が強いこと」

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▲Kaizen Platform, Inc.は、WebサイトのUI/UX改善を支援するプラットフォーム「Kaizen Platform」を提供する企業だ。UI改善を担う高付加価値な職業である「グロースハッカー」が、ページの抱える課題に基づいて複数のデザイン案を提示。それらの案を用いてA/Bテストを実施することで、スピーディーかつリーズナブルにデザインを改善していくことができる。

2つ目のチェックポイントは何でしょうか?

渡部:「成長意欲や知的欲求が強いこと」ですね。「より良い解決策を見つけるための探究心を持っていること」と言い換えてもいいかもしれません。

スタートアップ企業が成長し続けるには、全ての社員が自分自身の頭で考え、事業やプロダクトを改良し続ける姿勢を持つ必要があります。当社は社内向けに「改善者たれ」という標語を掲げているのですが、それがKaizen Platform, Inc.の持つマインドをよく表していると思います。良い意味での“貪欲さ”を社員には求めているんです。

そして、その貪欲さは“謙虚さ”とセットでなければいけません。なぜなら、謙虚さを持ち合わせていない人は、上司や同僚からの忠告に反発してしまったり、無視してしまったりして、欠点を解消する機会を失ってしまうからです。

そうではなく、正すべき点がある場合には「どのように変えればいいでしょうか?」と素直に聞ける人が望ましいと思います。それらの要素を持っている人は、入社してからの成長度合いも違ってくるんです。

チェックするポイント③「企業の課題を自分ごと化できること」

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最後は、「企業の課題を自分ごと化できること」。これは、どうしてですか?

渡部:企業は、多かれ少なかれ常に何かの課題を抱えています。にもかかわらず、「自分とは関係ない」とか「こうすればトラブルは防げたのに」と評論家のような立場で発言しているだけでは、事態は一歩も好転しないからです。

事業において何らかのプロジェクトを立ち上げる目的は、多くの場合「課題を解決すること」です。そして、その課題は必ずしも解決策が明確なケースばかりではなく、何を達成すればゴールと言えるのかが不明確な状態からスタートすることも多い。

その状況下では、「自分は絶対にこの課題を解決するんだ」という強い意志がなければ、最後まで仕事をやり遂げることはできません。だからこそ、課題を自分ごと化し、解決すべき領域とその方向性を決めるまで徹底的に向き合える人でなければいけないと思います。

なるほど、納得です。最後に3つのチェックポイント以外のことを質問したいのですが、スタートアップ企業が採用を成功させるには、どのようなことを大切にすべきだと考えていますか?

渡部:「求職者やエージェント企業の対応にかける時間と情熱だけは、どの企業にも負けないようにする」ということが大事ではないでしょうか。

スタートアップ企業って、どうしても大手企業と比較すると知名度が低かったり、高待遇を用意できなかったりするケースが多いと思います。その前提がある中で自社を選んでもらうには、求職者に対して真心を持って接する以外にはないと思うんですよね。

エージェント企業に対してもそれは同様で、営業の方などに自社のことを丁寧に伝えて、自社の文化や長所をきちんと理解してもらうことが重要です。そうすることで、「この求職者ならば、この企業にマッチするんじゃないか」と最適な人材をアサインしてもらいやすくなりますから。

求職者やエージェント企業に、自社のファンになってもらうこと。それが採用成功のためには必要だと思うんです。

採用面接には、採用担当者の“思想”が表れる

明晰な言葉で、自身が採用面接において重視するポイントを語ってくれた渡部さん。「粘り強い人間であること」や「企業の課題を自分ごと化できること」といった言葉の中には、彼の持つ価値観や、Kaizen Platform, Inc.の歴史が透けて見えるようでした。

採用面接とは、採用担当者の判断基準に基づいて「人を見る」作業。だからこそ、その視点には、ビジネスマンとしての思想が表れるのかもしれません。

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