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企業に悪影響を与える、迷惑スター社員は雇うべからず

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企業に悪影響を与える、迷惑スター社員は雇うべからず_2

企業の労働人口の上位3~20%の人たちが、ビジネス利益の80%を生み出しているという研究結果があります。このような優秀なスター社員は、平均的な社員の4倍の生産性を持つことも別の研究で示されています。

しかし、2015年にハーバードビジネススクールから発表された「Toxic Workers」という論文では、スター社員よりも、企業にもっと大きな影響を与える社員の存在が明らかになりました。それが、迷惑スター社員です。彼らは有能で生産性が高い一方、企業にダメージを与える力も持っています。

研究者は、有能であるにもかかわらず、最終的には問題を起こして企業にダメージを与えた迷惑スター社員を調査しました。セクハラや職場での暴力、詐欺など、著しい企業ポリシー違反によって会社に損害を与えた人たちです。今回は、迷惑スター社員と呼ばれる人について考えてみましょう。

迷惑スター社員を雇うリスク

研究者は、社員の査定を行うソフトウェアを大手企業に販売している会社のデータベースを利用し、迷惑スター社員を雇うリスクを調べました。世界11社、58,542人のデータから、勤務状況の評価、消耗データ(雇用された日、解雇された日、解雇理由など)、デイリーパフォーマンスデータの3つを抜き出して分析。すると、20人に1人の割合で、企業に大きなダメージを与えて解雇された迷惑スター社員がいることがわかりました。

次に研究者は、普通の社員数人分の生産性を持つが企業にダメージを与える迷惑スター社員を1人雇ったときのコストと、同程度の生産性を生むために普通の人を数名雇うときのコストを比較してみました。 その結果、迷惑スター社員を雇わなければ、優秀な社員を2人雇えるほどのコストを削減できることがわかりました。迷惑スター社員が会社を辞めるときのコストは約12,500ドルにもなるといいます。また、訴訟料金、監査機関の罰金、ほかの従業員や顧客への影響などを含めると、その被害は計り知れません。

迷惑スター社員になりやすい人物とは

どのような人物が迷惑スター社員になりやすいのでしょうか? 研究によると、4つの特徴があることがわかっています。

  • 自信過剰な人
  • 自己中心的な人
  • ルールには、従わなければならないという人
  • 生産性が高い人

この中で、自信過剰な人が迷惑スター社員になる確率は、そうではない社員に比べて15%高くなるのだとか。また、自己中心的な人の場合は22%可能性がアップします。そして、驚くことに、常にルールに従わなければならないといっている人は、自分がルールを破って会社を辞めることになる確率が25%高くなってしまいます。さらに、迷惑スター社員と同じチームで働いていた人たちが同じようなトラブルで会社を去る確率は46%も上がるのです。

また、普通より生産性が高い人のほうが迷惑スター社員になりやすいという特徴もあります。研究者によれば、有能な人が悪い道にはまる確率が高いという傾向は、ほかの研究にも見られるそうです。

迷惑スター社員を避けるには

採用試験で、自信過剰や自己中心的な人を避けることはできても、ルールを順守する人や生産性が高い人が迷惑スター社員でないと確認するのは難しそうです。どうすればよいのでしょうか?

論文の執筆者、ディラン・マイナー氏は、ハーバードビジネスレビューの取材に対し、迷惑スター社員を避けるポイントは、コーポレート・シチズンシップ(企業市民活動)だといっています。これは、「企業は利潤追求の前に、よき市民でなければならない」という考えをもとに行動することです。この考え方が明らかに劣っている候補者は、どんなに他の能力が高くても、よい採用にはならないだろうとマイナー氏はいいます。

逆に、少し個人の生産性が劣っていてもコーポレート・シチズンシップの意識が高い候補者を採用すれば、組織全体としての生産性は上がる可能性があります。

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