採用ノウハウ

スペシャリスト採用時に注意!
採用ミスマッチを防止する人事の配慮とは?

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能力的には優秀なはずだが、配属先から「協調性がなく、使いにくい」との意見があがってしまっては、採用を担当した人事としては頭の痛いところ。
経歴や能力がある人ほど、信念が強くプライドも高いため、新しい職場で不協和音を起こしてしまう事があります。スペシャリスト採用を行う際に気を付けたい点を考えてみましょう。

スペシャリスト採用時に起こりがちな「悲劇」

即戦力として採用したスペシャリスト(専門職)。実務経験も経歴も抜群、これなら新しい職場でも活躍してくれるはず、と思いがちですが、実は経験が豊富なゆえに、「新しい職場になかなか馴染むことができない」といったケースも増えています。

理由のひとつが、社会経験が長いことで「自分なりの価値観やこだわりが根付いている」ということ。
以前の会社のルールや経験則を前提とした会話をしてしまったり、たとえ悪気がなかったとしても周囲に「これまでのやり方を全否定されている」と思われ、ひいては「自分たちのやり方をバカにしている」と敬遠され、職場で孤立してしまう可能性も否定できないでしょう。

スペシャリストは、そもそも自分が持っている「他人よりも高い能力」を買われて入社したと自信を持っている人がほとんど。
それゆえ、自分の能力を新しい職場で早く認めてもらいたいと、これまでの経験を前面に押し出して、「周りを変えよう」と頑張ってしまう傾向があるのです。
「前の会社での話じゃないか」「時代が違う」と、周囲に嫌悪感を持たれてしまうこともあり、正しいことを言っていても聞く耳を持ってもらえないなど、職場で完全に「浮いた存在」となってしまう恐れもあります。

採用後は「社内の雰囲気やルールを知ってもらう」ことでミスマッチを防止する

採用側がやっておくべきなのは、「あなたの能力を活かすため、まずは社内の雰囲気やルールを理解してもらいたい」という旨を、しっかりと伝えておくこと。

経験が豊かであればあるほど、新しい職場の問題点や課題点が目につき、思わず「意見」をしたくなるもの。もし採用側が「あなたには即戦力としての活躍を期待している」とだけ強調して伝えていたら、どうでしょう?社内での人間関係が構築される前に、ひとりよがりの業務改善に取り組もうとする、などという事態も起こりかねません。

こうした事態を防ぐには、スペシャリストとしての採用においても「会社の歴史や生い立ち」や「過去に一丸となって取り組んできたこと」などを知ってもらうことです。
そして「入社したら、まず周囲との円滑なコミュニケーションを図ることに重点を置いてほしい」など、具体的に提示しておくのも良いでしょう。

配属先となる部署の上長にも、採用者の経歴や性格などを細かく伝え、チームの「仲間」として、スムーズな人間関係が構築できるように準備し、周囲との摩擦が深くなる前に、さりげなく上長がフォローできる、そんな体制を整えておくことも重要です。

スペシャリスト採用にこそ必要な『導入研修』

経験豊かなスペシャリストも、モラルやマナーが完璧とは限りません。また、その会社の常識について理解を得られないケースも考えられます。しかし、それを指摘しても、スペシャリストならではのプライドが働き、なかなか受け入れてもらえない可能性もあります。
こうした不満が蓄積すれば、『この会社は自分には合わないので退職したい』という感情を招いてしまう恐れもあります。

だからこそ、スペシャリストとしての採用であっても、導入研修は欠かせません。『知っていることだとは思うが・・・』と前置きをしたうえで、会社のルールやマナーを認識してもらいましょう。
同時に、会社の理念や歴史についても知ってもらい、「仲間」としての意識を高めることも重要。その際、できる限り年長者か役職者に「講師」として立ってもらうのが良いでしょう。

それでも、即戦力として雇った人材に関するトラブルが続くとしたら、その人個人の問題を探す前に、社内の体制を見直しましょう。会社の雰囲気やルールを知ってもらう機会は設けていたか? 円滑にコミュニケーションが取れるように積極的な声掛けを行っていたか? など、スペシャリストを受け入れる側の体制についても洗練させたいものです。

採用担当必須のコミュニケーションスキル『イエス・アンド話法』

受け入れ側の上長には、配属された社員が周りに溶け込み、十分なコミュニケーションを図れるよう配慮するとともに、もし不協和音が生じそうなら、事前対策を講じる必要があります。

時には経験豊かな相手に向かって「それは違う」、「こうしたほうがいい」と指導する必要も出てくるかと思いますが、このような場面で活用したいのが、意見を「やんわりと伝えることができる」と注目を集めている「イエス・アンド話法」です。

これは、意見が対立してしまった時に、自分の意見を相手に受け入れてもらうための手法のひとつ。「相手の意見に同意した後、建設的な提案をする」という話し方です。
例えば、前の会社でのやり方を押し通そうとする相手に「○○さんの意見は違うと思います」と、真っ向から否定するのではなく、「たしかにそれは理解できますね。さらにこの考え方を組み合わせるともっと良くなるのでは」というアドバイスを行うのです。

いかがでしょうか。ほとんど同じような内容を伝えていても、その「伝え方」によって印象はここまで大きく変わります。もちろん、相手が経験豊かで年長者だからといって、むやみに気を使ったり、へりくだる必要はありません。

しかし、スペシャリスト(専門職)を採用することは、新卒採用時よりも注意すべき点が多いのも事実です。採用した優秀な人材を活かすためにも、しっかりとした受け入れ準備を考えておきましょう。

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