採用ノウハウ

退職状況でストレス度合いを見抜く!
面接でのヒアリングポイント

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中途採用面接の中で応募者にぜひ聞いていただきたいのが、退職理由と転職理由の2つです。

よく退職理由に、「〇〇の仕事がしたいと思ったから」「今の会社ではやりたいことができないから」と答える応募者がいます。
これは、退職する理由としては考えが浅いように思います。「今の会社で本当に実現できなかったのか」「異動申請などの制度を活用しなかったのか」「上司に相談してみたか」など、細かく質問していくと、退職理由のホンネが見えてきます。
このホンネに、ストレス度合が隠されているので、深く掘り下げていくことが大事です。

何らかのストレスにより、今の会社を辞めたいという方は、「辞めたい」が退職理由であり転職理由でもあるので、両方の質問を分けて答えられないことが多いのです。
それに対して、次のキャリアステージを描いて転職する方は、今の会社を辞める理由と転職という選択肢を選んだ理由を分けて答えることができるはず。

まずは、2つの質問を応募者に投げかけてみましょう。

「実績が認められた」「引き抜かれた」という転職理由には、慎重な選考を!

20代で3社以上、30代で4社以上、40代で5社以上の会社を経験している人は、何らかのストレス対処に課題を抱えているケースがあります。
転職回数が多い人は、これまでの転職理由を「実績が認められたから」「引き抜きかれたから」と話すことが多いのではないでしょうか。

しかし、本当に実力があれば、前職や過去に勤めていた会社で強く慰留されるはずなので、なかなか退職できないもの。したがって、転職回数が多い人は、応募者がアピールするほど実力が備わっていないことも考えられます。

また、転職を考えるきっかけの多くは、評価への不満、人間関係です。
「自分の評価が低いのは上司や会社が悪いからだ」「部下や上司との人間関係で行き詰まった」などといった境遇に置かれたら、職場を変え心機一転したくなる心境はわかります。
踏みとどまって関係を再構築することは、精神的に強くないとできません。ゼロリセットという選択を繰り返している人には、精神的タフさや問題解決力がなく、また関係構築の経験が浅いので、たとえ面接で強く見えても、ストレスに弱い可能性があります。

ただし、これはあくまで転職回数が多い応募者にありがちな傾向です。転職回数多い=不採用を勧めているわけではありません。

退職までの状況をヒアリングすることで、隠れたストレス度合が見えてくる!

そこで、応募者に確認していただきたいのが、退職に至るまでの細かい状況です。
「ゼロリセットをしたい」と転職を希望している場合、退職理由や退職時の状況を詳しく聞いていくと、どんなストレスを抱えていたかが見えてきます。確認事項は以下の5つです。

① 応募者自身、異動の選択や上司への相談など可能性を広げる努力をしたか。

努力をせず、現実逃避で辞めたいと思っている人は、【問題解決力】が弱いかもしれません。

② 業務の引継ぎ状況は円満だったか。

迷惑をかけず、区切りをつけて退職していないときは、【責任感】に不安があるかもしれません。

③ 過去の会社の人と今でも交流できているか。

交流がない場合は、【人間関係構築】がストレスになっている可能性があります。

④ 慰留はされなかったのか。

特に引き留められていなければ、アピールするほど【実力】はないかもしれません。

⑤ 異動の提示はあったか。

必要な人材であれば引き留められますので、実績や職務内容について深く掘り下げて質問し、【実力】を見極めましょう。

退職に至るまでの行動や状況を把握することで、ストレスに対する課題が、部下や上司などの人間関係の構築なのか、実力の問題なのか、仕事の重圧回避によるものなのかが見えてきます。

ただし、ミスマッチによる転職、社会人として経験が浅い20代には、④⑤の質問はあまり適していません。30代、40代の即戦力採用においては、判断する目安になります。

また、次の目標を持って転職する方は、前職やこれまでの会社において、やれることはすべてやりきったと区切りをつけて、次なるキャリアステージを描いています。
したがって退職理由も明確で、転職理由と分けて話すことができます。将来像が明確で、御社への志望度も高く、また志望理由にも一貫性があるはずです。

すでに離職中の応募者の場合は、退職理由があいまいなときは要注意!

採用を急ぐ場合、即日入社が可能な、すでに離職している応募者ばかりを選考・面接する採用担当者もいるかもしれません。
離職中である理由は、契約満了のため、会社都合による退職などさまざまだと思いますが、なかには、ストレスに弱いことが原因となっているケースがあります。

次の仕事を見つける前に会社を辞めるというのは、続ける強さがなかった、踏ん張れなかった、ということです。「とにかく早く辞めたい」が理由で退職しているので、どれだけきれいな言葉を並べてもっともらしく答えるか、と取り繕うケースが見られます。
たとえば、「転職活動に専念するために退職した」と説明するような方は、こらえ性がなく現実逃避する傾向があるので、採用後も何かしらの不満を抱く可能性が高いでしょう。

応募者が本心をさらけ出し、「どうにもこうにも耐えられなかった」「実は〇〇なことがあって、続けることが困難だった」と、ホンネの事情を説明した場合は、自覚ができている分、見込みがあります。
しかし、なかには病歴や家族のことなど深刻な個人情報に立ち入ってしまうこともあるので、採用の見込みが低い応募者には、あえて退職理由を追及する必要はありません。

以上の通り、退職理由に様々なストレス度合が隠されていることをご理解いただけましたでしょうか。
ぜひ今後の採用判断に生かしてください!

サマリー

  • 転職理由に「実績が認められた」、「引き抜かれた」を上げる、転職回数の多い応募者には慎重に採用を。面接では強く見えても、実はストレスに弱いかもしれません。
  • 退職理由から、退職に至るまでの状況・行動などを詳しく掘り下げると、問題解決力や人間関係の構築、責任に対する重圧、実力不足など、どんなストレスに弱いかが見えてきます。
  • 離職中の応募者で、退職理由があいまいな場合は要注意。ゼロリセットしたくて離職している場合、ストレスに弱く、現実逃避する傾向があるので、採用後も何かしらの不満を抱く可能性があります。
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