採用ノウハウ

採用現場・社員研修における「ゲーミフィケーション」活用法

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「ゲーミフィケーション」という言葉をご存じですか?
ゲーミフィケーション(Gamification)とは、Gamify(ゲーム化する)の名詞で、本来ゲームとは関係ない活動に、ゲーム的要素を取り入れるという概念です。
企業活動は「ゲーム=遊び」ではありませんが、そこにポイント獲得や、競争などを取り入れて「ゲーム化」することを意味します。それによって、従業員がより楽しく、積極的に業務を遂行できるようにする工夫のひとつです。
アメリカでは数年前から主にマーケティングの分野で利用されてきた手法ですが、最近では採用・教育といった人事の場面でも使われるようになってきました。どのように利用されているのか、導入のコツは何かをみてみましょう。

なぜ今ゲーミフィケーションなのか?

ゲーミフィケーションの目的は、業務の成果をポイントやバッジなどで評価することにより、従業員の意欲を向上させ、ひいては企業の利益向上につなげることにあります。営業チームのメンバーに、契約成立数に応じてポイントを与えてモチベーションをアップさせたり、チーム内での競争を促したりして利益を向上させる、というのも一例です。
アメリカの経済誌「フォーブス」は、「2015年はゲーミフィケーションの年になるだろう」と予測しています。人材をひきつける、定着させる、そして熱意を持って仕事をしてもらうために有効な手法として、企業の注目を集めているのです。

アメリカの企業がゲーミフィケーションに注目している理由のひとつに、従業員の仕事への関わり方があります。世論調査やコンサルティングを手がけるギャラップ社の調査では「意欲的に仕事をしている」という従業員は31%。これに対して「仕事に対して積極的ではない」が51%、また「仕事に対して意識的に熱意を持たずに取り組んでいる」という従業員の割合は17.5%となっています。
世代別にみると「意欲的に仕事をしている」従業員の割合が目立って低いのが、ミレニアル世代とよばれる1981年~2000年にかけて生まれた世代です。その、いわば熱意に欠けがちな世代が、2025年までに全世界の労働力の75%を占めるようになると言われているのですから、企業として手を打たないわけにいきません。

人事におけるゲーミフィケーションの具体例

では、実際にゲーミフィケーションを人事面で導入した具体例をみてみましょう。

「もしこの会社で働くことになったら……?」をシミュレーション

PwCハンガリーでは、採用プロセスに「マルチポリー」というゲームを導入しました。このゲームは、採用候補者に「実際のビジネス上の問題を解決する」「人間関係作りをする」などの課題を与え、どのような仕事をするのかをシミュレーションで体験してもらいます。それによってPwCへの興味を高めるのがねらいです。
「マルチポリー」の導入後、同社では応募者が190%増加、そのうち78%が「PwCのことをもっと知りたい」と回答したそうです。

安全意識の向上

ウォルマートでは、配送センターの従業員5,000人の安全訓練にゲーミフィケーションを導入しました。わずか3分のゲームを業務の流れに組み込んだだけですが、インシデントが54%減るという大きな効果を上げました。ゲームを通じて、従業員が安全手順の大切さを認識するというメリットもあります。

従業員間の知識共有を促進

クアルコムでは、社内の質問&回答システムに、「Yahoo!知恵袋」のようなサイトを使っています。技術的な疑問を、従業員同士で解決する仕組みです。このシステムの利用状況に応じてポイントがもらえたり、最も良い回答がサイトのトップに表示されたりするなど、同僚の質問に答えることが目に見える形で評価されることによって、従業員間の知識の共有を促します。

ゲーミフィケーション導入のポイント

ゲーミフィケーションを導入する際には、いくつかのポイントがあります。現状の業務をただゲーム化するだけではなく、以下の点に注意することが必要です。

    • 何を達成したいのかを明確に:誰がプレーヤーなのか、モチベーションになるのは何か、ゴールは何かを明確にし、それに合った「ゲーム」を作る。
    • 企業ではなく従業員の目指すゴールにフォーカス:従業員が自らのゴールを達成したら、その結果企業のゴールも達成できた、という形にする。
    • お仕着せではなく、自らの意志で「ゲーム」に参加:業務上与えられた「作業」ではなく、自ら取り組みたいという気持ちにさせる。

このように、「主体は従業員や採用候補者」という点を忘れないことが大切です。

企業への注目度を上げる、従業員の仕事に対する積極性を高める、社内教育を浸透させる、などの効果があるために注目されているゲーミフィケーション。組織によって動かされているのではなく「楽しいから、面白いから“ゲーム”に参加している」という個人の取り組みが、結果として組織の目標達成につながるようなゲームを設定することが成功の秘訣です。

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