キャリア採用と中途採用の違いとは?キャリア採用のポイントも解説!

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企業を成長させていくうえで、採用は欠かせない活動のひとつです。大半の企業において、毎年の新卒採用はもちろん、第二新卒や中途採用など、応募者の経験に関わらず採用活動を進めていることでしょう。

しかし、「採用」の意味や目的、「キャリア採用」と「中途採用」の違いについて、自信を持って説明できる方は意外と少ないのではないでしょうか。企業の今後を左右するからこそ、正しい知識を持って採用活動は進めておきたいもの。今回は、あらためて「採用」の目的を学びつつ、「キャリア採用」と「中途採用」の違い、採用活動を成功させるためのポイントを解説します。

「採用」を行う意味とは?

普段何気なく行っている採用活動も、当然ながら目的があります。「欠けた人員を補充するため」といった単純な目的で採用活動を行なった場合、人数を増やすことはできても業績を伸ばすことには必ずしもつながりません。

「採用」とは

「採用」とは、企業が事業を拡大していく上で重要な戦力となる優秀な人材を確保する活動のこと。もしも、自社にマッチした人材を採用できないと、企業は推進力を失ってしまいます。企業の事業拡大に大きな影響をもたらすほど重要だからこそ、人事には「質」の高い採用活動が求められるのです。

「採用」を行う意味は

採用を行う目的は、「労働力を確保したい」だけでなく、「優れた人員(コア人材)を確保して企業を成長させたい」「組織活性化をしたい」といったものもあります。特に新卒採用は「将来リーダーとして活躍できる人材を育てる」ことを想定しているともいえるでしょう。

採用活動は、応募者の情報を精査したり、採用が決まった応募者へのフォローを行ったりと決して簡単なものではありません。時間的リソースを割いてまで採用活動を行うのは、優れた人員により企業の成長につなげることを目的としているからこそ。惰性的ではなく、今一度「企業の力になれるのか(なれる見込みはあるのか)」を見極めて採用活動を行うべきなのです。

キャリア採用と中途採用の違い

採用活動は、主に「新卒採用」、「キャリア採用」、「中途採用」の3種類にわけられます。

新卒採用は“新規卒業者”の通り、その年に学校を卒業する応募者を対象にした採用です。大半が20代前半であり、企業文化や理念を継承してくれる世代でもあるため、積極的に採用を行う企業が多く見られます。

では、「キャリア採用」と「中途採用」とは、どのような応募者を対象としているのでしょうか。

キャリア採用と中途採用は何が違う?

もともと採用活動は「新卒採用」とそれ以外といった形で行われることが一般的だったため、企業によってはこれらを明確に分けていないことも少なくありませんでした。しかし近年、労働人口の著しい減少を理由に柔軟な働き方が広まっていることから、採用活動そのものを積極的に行う企業も増加しています。今一度、キャリア採用と中途採用の意味をおさらいしておきましょう。

中途採用とは

中途採用は、新卒採用以外で不定期に行う採用活動であり、就業経験のある人材を対象としています。未経験者を対象にした採用も多いものの、社会人としての知識やマナーを有しているものとして迎えられることが一般的です。

キャリア採用とは

キャリア採用では、スキルを持った経験者を即戦力として採用することを指しています。以前に比べて転職が一般的になったことも影響し、多くの人はさらなるスキルアップを目指して転職する傾向にあります。企業側としても育成にかける時間やコストがそこまでかからず、即戦力となってくれるというメリットがあります。

中途採用とキャリア採用の違い

つまり、キャリア採用は即戦力であることを重視して行う採用といえます。中途採用では社会人としての知識やマナーはあっても、異なる業界や業種から転向してくる応募者も少なくありません。

キャリア採用と中途採用を明確にわけるためには、応募要項に「◯◯の経験×年以上」や「◯◯のスキルを有していること」といったように、条件を記載しておく必要があります。

キャリア採用が積極的な職種と採用のポイント

広くキャリア採用が行われている職種としては、以下のようなものが考えられます。

営業

営業のスキルは一朝一夕で得られるものではないからこそ、キャリア採用を行っている企業は少なくありません。特にそれまでに培った人脈は、転職後にも生かせる重要な財産です。いちから育てるには時間もコストもかかるため、企業側としても営業のノウハウを持った経験者を採用しようとしています。

キャリア採用で営業職を探す際は、「1分で自己紹介をしてください」「前職で営業していた商品やサービスについてご説明ください」といった質問をしましょう。営業職に欠かせないコミュニケーション能力を見極めると同時に、営業していた商品やサービスを理解する姿勢がわかります。

人事

人事として活躍できるかどうかは、多くの応募者と関わってきた経験が左右します。優秀な応募者の共通点も、それまで人事の経験があれば見極めるポイントを押さえているはず。これも営業と同じく、場数をこなすことで得られるスキルでもあります。

また、現場に足りない人材を判断し、採用活動につなげる能力も人事には必要です。こちらについても1社目では身につくのに時間がかかるため、経験者が好まれる理由でもあります。

同時に、人事には「常に変更されるスケジュールに対応できる力」も欠かせません。イレギュラーな状況にも対応でき、採用に関するスケジュールをていねいに捌く力があるのか、効率アップのために心がけていることなどを面接の場で確認しましょう。

財務

事業を拡大していくうえでは、ときに銀行から資金調達を受ける必要が生じることもあるでしょう。そんなときに力になれるのが、財務です。どんなポイントをアピールすればいいのか、具体的な数字を用いてのプレゼンに役立つノウハウは、経験者だからこそ知り得るものです。

財務には、些細なことでも事実がわかるまで突き詰める力も求められています。社員からの申請に不明点があったり、誤っている点があれば、徹底的に正しいものなのか確認しなければなりません。決してそのままにするのではなく、しっかりと物事の正しさを見極められる相手なのかどうか、業務上で大切にしていることを聞いてみましょう。

SE、プログラマー

SEやプログラマーは、専門的な知識を必要とする職種です。未経験からでも始められる面もありますが、業務はコードを書く以外にも顧客とのコミュニケーションなど多岐に渡ります。過去の経験があれば、「業務の負担を軽減するためにはどうすればいいのか」「スピード感を持って開発を進めるには」といった課題にも取り組めるでしょう。

SEやプログラマーは、日々生まれている新しい技術に対応する力や、学ぶ姿勢を持つことが重要です。終業後にスクールに通ったり、参考書でコツコツ学ぶSEやプログラマーも多く、より効率的に動くことができる人材はどこに行っても活躍できる傾向にあります。日々、スキルを磨くためにやっていることや数年後に取り組みたい業務、今身に付けたい技術などを聞くのがおすすめです。

法務

近年では、SNSなどの発達やハラスメントが表面化していることから企業の炎上リスクが高まっています。コンプライアンスが重視される時代だからこそ、過去の事例を知識として蓄積している経験者を法務として採用しようとする企業も増えているのです。

自社だけではなく、現在どのような事例が問題となっているかを知っている、知ろうとする法務は、万が一トラブルが発生した際にも適切な対応が可能です。昨今で気になった法務におけるトラブルの事例と、自分ならどのように対処するかを聞くのがポイントです。

キャリア採用を成功させるポイント

経験者を採用できることは、企業にとってメリットが多くあります。しかし、ただ漠然と採用活動を行なっていれば、採用の質を高めることは容易ではありません。キャリア採用を成功させるためのポイントを必ず意識しましょう。

採用基準を明確にする

明確な採用基準がなければ、直感で採用を決めてしまうことも発生します。選考では優秀な人材に見えたとしても、いざ現場に入ってみれば期待通りの活躍ができなかった……という事態になれば採用までのコストが無駄になってしまいます。

また、本来ならば活躍できたはずの人材を不採用にしてしまい、コア人材を獲得するチャンスを逃す可能性もあるでしょう。最低限クリアしていることが望ましい採用基準を設定し、その採用担当であっても一定の選考結果を出せるようにするのが重要です。

キャリア採用に最適な職種か検討する

先述の通り、キャリア採用の方が望ましい職種は存在します。それらの共通点は、「それまでに得た知識やスキルが活用できること」にありますが、自分のやり方に固執してしまうことで周囲との軋轢を生みやすい点がデメリットでもあります。そのため、まっさらな状態から経験を積むのが望ましい職種もあるため、「キャリア採用に最適か」を判断することも求められています。

キャリア採用した人が満足する仕事環境を整える

キャリア採用で入社した人の多くは、どうしてもそれまでの会社と比べてしまうことは避けられません。「前はもっと◯◯だったのに」と不満を感じることもあるでしょう。転職に関するハードルが年々下がっており、どの企業でも求められている経験者はあっさり転職を決めることも事実です。

キャリア採用された人は、より高い給与や専門的なスキルを求めています。要望を聞く場を設け、彼らが何を求めているのか目線を合わせることが、満足する環境を整える手助けになるはずです。

優秀な人材こそ、できれば長く在籍してほしいもの。そんな人が長く働いてくれるような仕事環境を整えることも、キャリア採用を成功に導くためのヒントです。

採用にまつわる正しい知識を持とう

単純に「採用」といっても、優秀で長く在籍してくれるような人材を獲得できるかどうかは採用活動の内容にかかっています。少子高齢化が著しく進んでいる背景もあり、今後ますます労働人口が減少することを踏まえると質の高い採用活動を行うことは企業を存続させる鍵になるでしょう。

今一度正しい知識を持ち、優秀な人材を獲得できるために採用活動の精度を高めていけるよう意識していきましょう。