人事お役立ち

経営戦略のために人事部ができること

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「人事ビジネスパートナーモデル」という言葉を聞いたことはありますか。今、人事部を戦略的なビジネスアドバイザーとして機能させるというこの仕組みが、海外の企業を中心に浸透しつつあります。

2015年7月にCareerBuilder社が実施した、5,000万ドル以上の収益がある企業の88人のリーダーを対象に行ったアンケート調査によると、65%のCEOが人事部のリーダーと会社の上層部が密接に関わりながら働くスタイルに賛成しています。さらに、73%の企業では人事部からのデータを基に経営戦略が立てられていることが見えてきました。人事ビジネスパートナーモデルは机上論ではなく、現場で実際に取り入れられていることがこの調査の結果からわかったのです。

人事管理ソフト会社を経営するアンドレ・ラボイエ氏は、人事ビジネスパートナーモデルが導入されるべき理由を3つ挙げています。これらの理由をおさえつつ人事部がどのように経営戦略に関わることができるかをご紹介しましょう。

人事部は組織の中にある能力の差を把握している

人事部の最も大きな課題のひとつである採用活動。人事部のリーダーなら、どの部署に経験者や適性を持つ人材が多く、どの部署に必要とされている人材が足りないか把握しているでしょう。これらの知識は経営戦略を立てる際に有用です。

アメリカの人材派遣会社Spherion Staffing Serviceが2015年に実施したアンケート調査でも、48%の企業が、人事に関する最も大きな問題は、組織の中にある能力の差であると回答しています。営業部門がどんなに優秀でも製造部門に受注をこなせるだけの力がなければ、企業として100%の力を出すことはできません。

組織内の強みや弱みを知っている人事部のリーダーを経営戦略に加えることで、企業が必要としている能力を上層部が把握できるようになり、どのように能力の差をなくすか(例えば、技能訓練プログラムを導入するなど)を考えられるようになるのです。

人事部は人材を効率的に運用するための手助けができる

人事部のリーダーは、組織の中の人の動きを常に気にしています。そのため、どの部署で従業員の退職が多いか、なぜ従業員が退職してしまうのかといったことを知っています。

人材の入れ替わりは、企業にとって大きな損失です。優秀な人材が抜けてしまえば、チーム全体のパフォーマンスは低下しますし、代わりの人材を募集・採用し、トレーニングして退職した人と同じパフォーマンスで働けるようにするまでには時間もコストもかかります。

ラボイエ氏は、もし企業の上層部が人事部のリーダーと話し合って、優秀な従業員の退職を最小限におさえるための対策がとれれば、コストの削減と、人材の効率的な運用につながるといいます。

人事部は採用活動に役立つ実用的なデータを持っている

2015年7月にCareerBuilder社が実施したアンケート調査では、ほぼ半数のCEOが非効率的な採用活動によってコストを無駄にしたことがあると回答しました。人事部が上層部と密接になれば、この問題も解決できます。

最近では、データ分析ソフトや人事管理プラットフォームにより、採用活動に関するリアルタイムのデータを持っている人事部が多くなっています。これらのデータから過去に効果のあった採用活動を知ることができ、無駄がなくなるとラボイエ氏。また、従業員に起きている問題の報告、戦略的人材配置や、ビジネスゴールを見据えての従業員のトレーニングプログラムの提案などを、人事部のリーダーが上層部に対して行えるようになることも大きなメリットです。

まとめ:組織力の強化に人事部が期待される時代

時代とともに人事部の役割も変わってきました。人事ビジネスパートナーモデルでは、人事部のリーダーが経営戦略に加わることにより、組織内のどこで技術力が不足しているか、どのような採用活動に効果があったかなどを、今までよりもきめ細やかに伝えられるようになります。さらに、問題解決策を上層部に提案することで、効率的に組織力を強化できるのです。

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