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我慢は逆効果!無断欠勤以上にメイワクな「プレゼンティーズム」の弊害

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「ひどい風邪で起き上がれない状態です。できれば、今日はお休みを頂きたいのですが……」。そんな連絡を部下から受けた時、どんな対応をとりますか?

「この忙しい時に、休むのか」という本音は隠しても、「できれば出社して欲しい」「休まれると困る」ということを暗に示すような返事をすることがありませんか?

体調の悪い従業員を無理に就業させることは本人の健康上、望ましくないだけではなく、企業にも損失を招きます。今回は人事担当者が知っておくべき「プレゼンティーズム」の弊害について考えましょう!

「プレゼンティーズム」とその弊害

「プレゼンティーズム(Presenteeism)」とは、病気やけがなどによって、仕事が通常通りできない状態で就業すること。プレゼンティーズムには、きちんと休めば早く治る病気が無理をすることで悪化したり、回復が遅れたりするという健康上の問題があります。

それだけではありません。従業員が本来のパフォーマンスを上げないと、企業としては支払っている対価=賃金に見合わないので、結果的に損失を招くことに。風邪やインフルエンザなど、感染する病気の場合は、ほかの従業員や顧客に病気をうつす危険性もあります。

「ハーバード・ビジネス・レビュー」によると、プレゼンティーズムによる生産性の低下に起因する損失は、全米で年間1,500億ドルにものぼるとか。体調不良にもかかわらず無理して出社したがために、さらに大きな迷惑をかけることになりかねないのです。

「アブセンティーズム」との比較

「アブセンティーズム(Absenteeism)」はプレゼンティーズムと対をなす概念で、従業員が頻繁に欠勤したり、無断欠勤したりすることをいいます。プレゼンティーズムもアブセンティーズムも問題がありますが、生産性という意味では、意外にも企業に与える損失は前者のほうが大きいのです。カナダ統計局によると、アブセンティーズムに比べ、プレゼンティーズムのほうが7.5倍も生産性が低下するとのこと。

アブセンティーズムは、従業員が出勤せず「そこに居ない」ので問題が明らかですが、プレゼンティーズムは、本人が体調不良を訴えない限り、誰にもわからないことがあります。例えば、精神的なストレスをかかえていたり、目に見える症状が出ない病気にかかっていたりする場合、はた目には通常通り出社して仕事をしているように見えることも少なくありません。

つまり、プレゼンティーズムはアブセンティーズムより表面化しにくく、したがって対処が遅れがちになります。

プレゼンティーズムにどう対処するか?

プレゼンティーズムは、仮病と混同されがちです。ですが、病気やけがなどの場合は、「本当に仕事ができない状態である」ということを、まず認識しましょう。

また、アブセンティーズムに比べて目に見えにくい状態であるからこそ、職場で問題が発生していないかどうか、企業が積極的に検証する必要があります。

会社全体で取り組みを始めるには、時間がかかるかもしれませんが、部下とのコミュニケーションのなかで体調不良や心配ごとの有無を聞いてみるなど、それぞれの部署ですぐに始められることもあります。部下から上司に対して健康上の問題を申告するのは気がひけるもの。上司のほうから働きかけてみてはいかがでしょうか。

無理な出社は美徳ではなくリスク

プレゼンティーズムの問題を解決するには、企業が社員に無理をさせない職場環境を整える必要があります。「体調が悪いときは休んでよい。いや、あなた自身のためにも会社のためにも、無理に出社しないでください」というくらいの姿勢を示し、従業員の健康管理を促進することが大切。もしも、無理を押しての出勤を美徳としたり、奨励したりするような風潮があるのであれば、改めるようにしたほうがよいでしょう。

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