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オーストラリアの企業に学ぶ、人がついてくるリーダーを育てる5つの実例

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人がついてくるリーダーを育てる5つの実例

オーストラリアは、厳格な平等主義を貫く国であると言われています。その姿勢は企業の中でも変わりません。 人々は「部長」や「社長」などといった肩書きについていくことはなく、本物の「指導力」を持っているリーダーにだけついていきます。今回は、そんなオーストラリア国内で、多くの部下から指導力があると認められているリーダーたちを例にあげながら、リーダーシップの秘訣を学んでいきましょう。

【実例1】Tyrone O’ Neill氏が実践する信頼関係とモデルの法則

オーストラリアは、ほかの国に比べると特に「信頼関係」を重視すると言われています。その良きモデルとなっているのがOptus社のO’ Neill氏です。同氏によると、自分の信じている価値観や基準にしっかりとたち、そこからぶれることなく生きることで信頼関係が生まれるのだとか。何か問題が起きたときでも、ぶれない人は周りから信頼されるのです。

また、O’Neill氏はOptus社のトップであるにも関わらず、自ら率先して社員が何をするべきかを示しています。例えば、カスタマーサービスに所属していない社員たちに対して、直接顧客と接する機会を与えるというのもその一例。顧客に直接電話をかけてもらい、会社のサービスに満足しているか、向上させるべきなのはどこなのか、といったインタビューをさせているのです。
当然、接客慣れしていない社員もいますが、不思議と文句が出てくることはありません。なぜならトップであるO’Neill氏自らが率先して同じことを行っているからなのです。O’Neil氏はこのように社員の良きモデルとなって、社員がなすべきことを、身をもって伝えているのです。

【実例2】Jan Pacas氏が主張する「一言でまとめられるヴィジョン」の大切さ

Hilti Australiaのマネージングディレクターを務めるJan Pacas氏が、何よりも重視しているのはヴィジョンです。わかりやすいヴィジョンがないと、モチベーションにばらつきが生まれ、従業員がひとつの方向へともに歩いて行くことができないというのがその理由。もちろん、複雑な戦略的なゴールをかかげることは大切です。しかし、すべての従業員が簡単に理解できるヴィジョンをかかげておくことは、もっと大切なことなのです。

ちなみにPacas氏が社内にかかげているのは「オーストラリアを赤くペイントしよう!」というもの。Hilti社のユニフォーム、ロゴは真っ赤なのが特徴。オーストラリア中の人々がHilti社の商品をあらゆる場所で使用して欲しいという思いが込められています。わかりやすく覚えやすいヴィジョンといえるでしょう。

【実例3】John Studdert氏は「Never」を使わない

ビジネスコンサルティングの分野で活躍しているStuddert氏の口癖は、「何か小さな新しいことを始めて、それを日々育て、根付くかどうかを見てみよう」というもの。同氏によると、これは企業がステップアップするための重要なポイントなのだそうです。また、どんな場面でも「Never」という言葉を使わないので、周りに圧迫感を与えたりはしません。そのため、部下たちも気軽に質問ができ、状況に合わせて柔軟にアドバイスをするStuddert氏についていくことができます。新しいことを始めて、それが根付くためには試行錯誤を繰り返す柔軟さが必要ですが、Studdert氏はそれを上手に実行しています。

【実例4】Celia Hodson氏の人の動かし方

School for Social Enterpreneursの最高責任者であるCelia Hodson氏のモットーは「チーム内の誰もがリーダーになれる可能性を持っている」というもの。

Hodson氏は、それぞれのメンバーが自分のやれること、興味のあることを見つけてその分野でリーダーになれれば、モチベーションもあがっていくのだと語ります。同氏にとって良きリーダーとは、自分がリーダーとして君臨するだけではなく、チームのメンバーの誰もが、ある分野のリーダーになれるように励ます人のことなのです。

Hodson氏が現在のポジションについたころ、会社の資金が底をつきかけていることに気がつきました。倒産寸前だった会社を救うためには、リーダーがひとりで悪戦苦闘するのではなく、チームメンバーがひとつずつの分野を受け持ち、リーダーとなって前に進まないと無理だと考えたのです。崖っぷちから再生したEnterpreneursはこの「誰もがリーダーになる」の精神を今でも貫いています。

【実例5】Deven Billimoria氏の「心を動かす法則」

心に働きかけることは、プロジェクトを成功させるために最も大切なことのひとつだとBillimoria氏は信じています。それは、自分がチームの一員であるという自覚を得させるだけでなく、それ以上に大切にされているという実感を得るからです。

Billimoria氏はシドニーのSmartgroup Corporationの最高責任者ですが、従業員の心を動かすことのできる数少ないリーダーです。人の心を動かす法則はいたってシンプル。「チームへの本物の忠誠心とコミットメント」が必要なのだそうです。Billimoria氏は「オーストラリアでは、信頼関係ができあがるまで人は決してついてこない。信頼関係とは従業員の名前を覚えることから始まる」と語ります。
彼のチームには340人ものメンバーがいるにも関わらず、すべての人の名前を覚えているそうです。心を動かすとは、人の「感情」に触れること。ここで言うと名前を覚えられることで感じる「喜び」や「大切にされている」という、ポジティブな感覚を生み出してくれるリーダーに人はついてゆくのです。

模範的リーダーシップの実践が教えてくれたこと

ビジネスの場において、信頼関係は欠かせないもの。今回ご紹介したリーダーをみていくと、会社と従業員の信頼関係がベースにあることがわかります。日本の企業でもこの5つのリーダーシップを取り入れていくことにより、さらなる発展が期待できるのではないでしょうか。

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